一級の産業:高岡のクラフトツーリズム・ものづくりの町を巡り、鋳物・螺鈿・クラフトビールなどを楽しむ旅。
富山市内(8:30)==高岡御車山会館/見学(9:30~10:20)==
全国で5つしかない国の重要有形・無形民俗文化財「御車山」を通年展示。1588年に豊臣秀吉が後陽成天皇をお迎えする際に使用した御所車を、加賀藩祖の前田利家が拝領し、高岡開町の祖・二代前田利長が町民に与えたのが始まりです。
金工、漆工、染織等の優れた工芸技術の装飾がほどこされた日本でも屈指の華やかな山車です。
※2016年 山・鉾・屋台行事の一つとして高岡御車山祭の御車山行事がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
==高岡大仏・山町筋土蔵造りの街並み/散策(10:30~11:30)==
1609年(慶長14年)の高岡開町以来の商人町が山町筋です。鋳物産業が盛んだったため、火事に強い土蔵造りの建物が多く、重要伝統的建造物群保存地区として景観保存を行っています。中でも菅野家住宅は、高岡政財界の中心として活躍した豪商で、明治33年高岡大火直後に再建された建物です。また、高岡銅器の技術の粋を凝らして製造された高岡のシンボル・高岡大仏なども見学できます。
山町筋通りでは高岡の伝統工芸「螺鈿(らでん)」のお店、漆器くにもとや、地元の銘菓とこなつを販売する「とこなつ本舗おおのや」、町屋カフェの「山町茶屋」や、シュークリームが人気「コンマカフェ」、工房スペースなどがあるコミュニティ施設「山町ヴァレー」などがあります。
====高岡市内/昼食(11:40~12:40)====
おすすめグルメ(人数に応じてご紹介します)
・鮮魚、野菜、牛肉、鶏肉など多様な昆布締め ・富山湾の海鮮丼など。
★おすすめ クラフタン https://craftan.jp/
北前船で北海道からたくさんの昆布が入ってきていた富山県の伝統食文化「昆布締め」のお店です。富山のクラフトビールKOBOビールもお楽しみただけます。
★おすすめ 海鮮問屋柿の匠 https://www.kakinosyo.jp/lunch/
富山のベニズワイガニやしろえび、旬の鮮魚を使用した海鮮丼が自慢です。
==高岡クラフト・ツーリズム:伝統産業めぐり(13:00~14:00)==
★おすすめ① 能作ファクトリーショップ見学・体験
高岡の伝統産業・鋳物製品のを制作と販売を行っています。国内外にファンが多い、曲がる錫(すず)のKAGOシリーズが人気です。2階に「ものことこころ展」がオープン。鋳物の歴史や製品等を展示し、窓からは制作工房を見学できるようになっています。
ショップではKAGOシリーズの他、お土産用に地元富山の特産品(立山・雷鳥・ホタルイカ・しろえび等)をかたどった錫製キーホルダー、ピンバッジ、マグネットなども限定販売しています。
※完全予約制で、砂を押し固めて成型する、ぐい呑み等の錫製品の製作体験も可能です。
★おすすめ②漆器くにもと 螺鈿(らでん)体験
漆器に貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む伝統的技法の螺鈿の体験。アクセサリー作り、お箸づくりなどお好みで選択できます。
※体験人数は調整となりますので、事前にご相談ください。
★おすすめ③高岡工芸の町、金屋町散策
かつての鋳物職人達の町。美しく整備された石畳と千本格子の街並みは見事です。1860年から高岡銅器でものづくりに取り組む大寺幸八郎商店、明治初めから手作りで高岡銅器を作る鋳物工房利三郎などの老舗商店、鋳物産業の歴史を知る鋳物史料館などを巡ります。
※現在、Latticework BREWING Tap House 香り・苦味・コクのバランスがよいクラフトビール、工房併設のパブもOPENしました。(平日は夜のみ、土曜日は15:00~日曜日は12:00~)
=====国宝・高岡瑞龍寺(15:00~16:00)=====
曹洞宗高岡山瑞龍寺は、加賀藩2代藩主前田利長公の菩提をとむらうために三代藩主利常によって建立されたお寺です。加賀百万石の名にふさわしい七堂伽藍で、山門、仏殿、法堂が国宝に指定されています。北陸で国宝の建造物はとても貴重です。
瑞龍寺は本尊は釈迦如来像です。そして烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)が守護神として祀られています。火の神様で不浄を焼き払うとされており、烏枢沙摩明王は人間の煩悩を聖なる火で浄化してくれるといいます。現在は法堂に祀られていますが、昔はトイレが有る東司に祀られていました。
こちらの烏枢沙摩明王のお札・御朱印は、不浄な場所、つまりトイレに貼るのが良いとされています。なお、瑞龍寺では境内のトイレにも小さな烏枢沙摩明王像が設置されています。
さらに烏枢沙摩明王は安産成就、子孫繁栄の後利益があり、特に古来から男子出生を願って祈願されたといいます。
瑞龍寺には前田家と、前田利家の主君であり縁戚関係にある織田家の石廟が遺されています。向かって右から前田利長・前田利家・織田信長・側室正覚院・織田信忠の順となっています。
=============富山市内(17:00)